padfoneレビュー(2)
前回は主にハード面からレビューしたので、今回はソフト面からレビューしていきます。
特に、スマホとタブレットを切り替えられるところがpadfoneの特徴ですが、じゃあホーム画面の設定とか、アプリとかはどうなるの?というのが、当然気になるところですよね。
今回はそのあたりのことなどを中心に、ご紹介していきます。
●ホーム画面の設定や壁紙は?
まず壁紙は、ホームアプリに何を使おうが、スマホとタブレットで別々に設定できます。
合体・分離時に、自動で壁紙が切り替わります。これは便利!
(↓こんな風に、別々の壁紙を設定できる)
ですが、ホーム画面の設定は切り替えてくれません。
標準のホームを使おうが、市販のホームアプリを使おうが、デフォルトで設定してあるものが合体・分離してもそのまま使われます。
言うまでも無く、タブレットとスマホでは、画面の大きさが違いますから、ウィジェットの配置やサイズにこだわる場合、スマホとタブレットが同じ画面では、いろいろとやりづらいんですよね。
例えば、タブレットで設定したホーム画面は、スマホにしたときには小さくて見づらくなるし・・・
なので自分の場合、デフォルトホームを設定せず、タブレットでは「Apex Luncher」でホーム画面を設定し、そしてスマホでは標準のホームで画面を設定し、それらを半手動で切り替えるようにしています。
どうやるのか、については、次のアプリの設定のところで説明しますが、これがちょっと不便かなあ・・・。
タブレットとスマホで、それぞれデフォルト・ホーム画面を設定でき、合体・分離時に自動で切り替えてくれるようにしてくれれば最高なんですけどね・・・
※2012/10/27追記
上の情報には誤りがありました。
「標準のホームなら、スマホ・タブレットの切り替えに応じて、壁紙だけでなく画面の設定(ウィジェットの配置など)も切り替えてくれる」というのが正解です。
つまり、ちゃんと初めから「スマホはスマホ、タブレットはタブレットで画面を設定できた」わけでした。
これはASUSの独自設定ですね。とても便利です!
もっと早く情報を修正しようと思いつつ、今になってしまいました。すいません。
ちなみに標準じゃない、市販のホームアプリなどは、当然切り替えてくれません。
そんなわけで、今はもっぱら標準のホームを使っています。
●アプリの切り替えは?
基本的に、特に設定しない場合、スマホ⇔タブレットの切り替え時に、全ての起動中のアプリ(常駐型も含む)はキルされます。
この場合、特に困るのが、言語入力アプリの設定です。
標準アプリが、台湾語の手動入力なので、当然Atokなどの日本語入力用のアプリをインストールしてデフォルトに設定するわけです。
しかしそのままでは、合体・分離時に設定がクリアされて、台湾語手動入力に戻されちゃうんですね。
ASUSもその辺はわかっていて、ちゃんと合体・分離してもキルされないようにする設定があります。
「設定」→「ASUSカスタマイズ設定」→「DYNAMIC DISPLAY SWITCH」に進み、アプリにチェック
ここでチェックを入れたアプリは、起動したまま(常駐中でも)合体・分離しても起動したままになります。ですがアプリの履歴は、合体・分離時にクリアされます。
それから、アプリによってはタブレット専用のアプリとかがありますよね。
それらについては、スマホ状態で起動すると、色々とトラブルが起こる懸念がある。
そういうアプリについては、アプリのドロワー画面から、アイコンを長押しして、「パッド専用」に設定することができます。
「パッド専用」に設定したアプリは、スマホ状態にした場合、自動で閉じる(そしてスマホ状態では起動できない)ようにできます。
上の画像で言うと、自分の場合、「QuickOfficeHD」はタブレット専用アプリなので、パッド専用にしています(というか、スマホではそもそも起動できない)。
またご覧のとおり、Apex Luncherをパッド専用にしています。
そうすることで、タブレット→スマホに切り替えた場合に、自動でApexLuncherを閉じて、標準のホームに切り替わるようにしています。
(しかし、スマホ→タブレット時には、手動で切り替えないとApexLuncheのホーム画面になりませんけどね・・・)
●フォント変更・rootについて
海外版なので、日本語に設定しても、フォントがいわゆる「中華フォント」になります。
文字によっては、へんてこな漢字が使われます。
特にこだわらなければ気にならないと思いますが、文書ファイルについては、中華フォントで作成した文書ファイルが日本語のファイルとして認識されないことがあります。
それで不都合をきたす場合には、rootを取ってフォントを入れ替える必要があります。
rootの取り方については、2ch「Android」板のPadfoneスレに、神ツールを作ってくれた方がいるので、それを使えば簡単に取れます。(もちろん、自己責任で)
●Bluetooth
以前も書きましたが、自分はBluetooth(以下BTと表記)ヘッドホンのMDR-NWBT10Nを使ってます。
で、ちょっと心配だったのが、スマホ状態でBTで音楽を聴いていた状態で、タブレットにした場合(あるいは、その逆)、BTの接続が切れて、いきなり大音量で恥ずかしいアニソンとかが電車内で流れたらどうしよう、ということです。
ですが、これは大丈夫でした。BTを接続していた場合、合体・分離しても接続はそのまま維持されます。安心!
(ただし、やっぱりMDR-NWBT10Nのバッテリーが急に切れてしまった場合などが不安なので、これまたTaskerなどで、BT接続が切れたら音量をミュートにする、などの設定をすれば万全です。)
●TF101とのスペック比較
前回にQuadrantの結果貼りましたが、それだけじゃわかりづらいんで、ニコニコ・ベンチマークでTF101と比較した結果を書きます。
「新型ニコニコベンチマーク」(検索してください)で言うと、TF101はレベル5が限界だったのに対し、Padfoneはレベル6まではぬるぬる、レベル7(動画ビットレート5500kbps)からカクツク感じでした。もちろん、スマホ状態でもタブレット状態でも同じです。
それから、TF101ではライブ壁紙にするとちょっとカクつく感じだったんですが、Padfoneではほぼヌルサクですね。
●バッテリーについて
スマホ単体では、バッテリーの持続性はまあそこそこなんですが、タブレット・キーボードが予備バッテリーになるんで、それらを持ち運びつつ、使わないときに合体しておけば自動で充電されるので、驚くほどの長時間起動が可能です。
Taskerなどで、スリープ時にwifiを切るとかの設定をすれば、さらに長持ち。
で、バッテリーを使う順番は、キーボード→タブレット→スマホという順番なんですが、ただしスマホ→タブレットへの電源供給が無いようです。
つまり、タブレットのバッテリーがゼロになった場合、スマホのバッテリーが残っていても、タブレットに合体して使うことができません。当然、キーボードも使えません。
まあ、しょうがないと言えばしょうがないかな。
●不具合
スマホとタブレットが切り替わる仕様のためか、色々と不安定な部分が見られます。
まず、スマホ→タブレットに合体した際、ときどき、タブレット画面の一番上の列にちらつきが見られることがあります。
すごーーーーく細かいものなので、ほとんど気にならないのですが、気になる場合には、タブレット状態で一度電源をオフにして再起動しなおせば治ります。
それからPadfoneと相性が悪いアプリがあるようで、不安定になることがあるようです。
まあ普通は、アプリ開発者も、まさかスマホとタブレットを切り替えることを想定して開発してないでしょうから、しょうがないと言えばしょうがないんですが・・・・。
自分の場合で言うと、まずOperaMobileが不安定になってしまいました。
TF101で使ってた場合には、とても安定していたのに、Padfoneになってから頻繁に落ちるようになったんですね。
ただ7/27現在、アップデートが来てからは安定するようになりました。
それから、なぜかわからないんですが、ApexLuncherやNovaLuncherで、画面切り替えを「キューブ」にすると、画面がときどき化けるようになりました。
TF101では、こんな症状は全く起きなかったので、Padfoneとの相性の問題なのだと思います。
(↓こんな感じになってしまう)
これは、画面切り替えをキューブ以外にすれば発生しないし、また発生頻度も低く、表示が化けているだけなので、画面を切り替えたりしてやればすぐ治るんで、まあ、気にならないと言えば気にならないんですけどね・・・。
そのほか、ブラウザアプリでは、QuickICSも動作が不安定になりました。
Opera mini、FireFoxは安定してるかな。
●まとめ
とにかく、スマホ⇔タブレットの切り替えは、想像以上にスムーズです。
癖になるくらいスムーズです。これだけでも、お金を払った価値があります。
アプリの不具合・不安定さについては、これはアプリ側の問題ですからね。
今後、アプリ側がアップデートしてくれればいいわけですから、特に気になりません。
実際、Operaのように、徐々に改善されてきてますから。単なる時間の問題です。
現状での最大の難点は、言ったように、ホーム画面の設定です。
壁紙が、タブレット・スマホで別個に設定できるんだし、デフォルトホームもそうできないかなあ。。。。。
※追記
上で書いたように、設定できました・・・・。