合体式タブレットの使い勝手
すでに新規に買う方にとっては初代padfoneは選択肢から外れるわけですが、padfone2の購入を悩んでいる方もいると思うし、また今度infinityも出るらしいので、この辺で
「ぶっちゃけ、スマホとタブレットが合体することに、ロマン以外の実用性はあるのだろうか」
的なことを経験者の視点からまとめたいと思います。
言い換えれば、
っていうことですね。
自分自身、以前padfoneステーションの具合が悪くなって、一時期TF101とpadfone本体の二台持ちで過ごしていた時期がありました。
その時の経験を踏まえて、感想を述べてみたいと思います。
合体式のメリット
1.二台を同時に使うことってあんまりなかった
はい。そもそも、スマホとタブレットを同時に使わないといけない、という状況があまりありませんでした。
タブレット使える状況ならタブレットを使うし、スマホを使う状況ならスマホを使います。
なわけで、同時に使えたらより便利かな、と思ったんですが、そんな高度な情報処理をする機会って、あんまないですね。
まあこれはメリットという程でもないんですが、二台を同時に使うことが無いんであれば、用途で切り替えができるほうが楽かなーと。
2.バッテリーの消費
当たり前ですが、二台同時に持っていると、二台ともバッテリーが減っていきます。
自分は特に外出・移動時間が多いので、これが一番困りました。
特に、あらためてスマホのバッテリー持ちの悪さを痛感しました。
それに対し合体式の利点は、「タブレットを使っていると、スマホが充電されていく」ということですね。
スマホとタブレットを交互に使っていれば、自然とスマホが充電されている。
何気に、これがかなり大きいと感じました。
確かにタブレットステーションの方は、バッテリーが切れることが多いわけですが、スマホについてはバッテリー切れの心配はまずなくなります。
3.料金が安い?
以前も言ったように、自分はワイマックスで、主にデータ端末として使ってるのでわかりませんが、simカードで契約する場合には、一つの契約でスマホとタブレットが使える、という利点がありますね。
あとはpadfone2が、現状では7万円くらいですかね?
同等のスペックのものを、スマホとタブレット二台買おうと思えば、かなりの値段になるはずですから、そういう面からもお得だと思います。
4.完全なデータ同期
作業の継続性
以前も書いたように、まずこれが大きいですね。
確かに現在は、クラウドサービスが充実していますが、まだ完全に対応していないものも多々あります。
例えばNoteAnytime。
これはandroid版はまだβなんですが、win版で惚れ込んで、最近は資料作成やアイデア出しによく使っています。
が、これデータ同期とかないんですね・・・。
共有する場合には、画像ファイルで出力するか、なんか特定のクラウドサービスを登録しないといけないらしい。
けど、ドロップボックスにスカイドライブに、グーグルドライブ、エバーノートと、これ以上クラウドサービス増やすと、もう管理しきれません。
他にも、ゲームアプリ等はほとんど同期機能とかないですからね。
さらに、同期機能があるとしても、結構トラブルが多いんですよ。
「今すぐデータを同期したい」と思ったときに、地下でネットにつながらないとか、同期エラーとか、そういう時が困ります。
管理の楽さ
端末が二台になると、単純計算でも、設定や管理の手間暇も二倍です。
入れたアプリ、その設定、壁紙、ウィジェットの配置、などなど・・・。
まあTitanium Backupなどを使う手もあるんですが、それもまたそれで手間がかかりますからね・・・。
あとは、自分はグーグルアカウントを二段階認証にしているんですが、この場合グーグルアカウントと連携するアプリについては、「アプリ固有のパスワード」というのをいちいち入れないといけないんですね。
これがまためんどくさい・・・・。
例えばジョルテカレンダーと、Any.Doのようなスケジュール管理アプリを使っていて、それをさらに二つの端末で同期させる場合には、計4回もパスワードを入れないといけない。
一度入れたと思ったのに、なんかエラーとかでまた入力しなおさないといけない時とかは、もう使う気がなくなります。
まあ、そういう管理や設定が好きな人は、特に困らないでしょうけどね・・・。自分は無理です。
ガチャンと合体させれば、すべて同じ設定のまま、というのは本当に楽ちんです。
合体式のデメリット
1.出し入れがめんどい
電車やバスの中で、タブレットステーションからスマホを取り出すときとか、微妙にめんどかったりします。
特にケースなどに入れている場合、ケースからいったん出して、それからスマホを取り出さないといけない。これは立ちっぱなしではやりづらいです。
まあ自分の場合、その手間暇が逆に喜びなわけですが、そうじゃない人にはこれはデメリットでしょうね。
2.専用カバーが無い
合体式の場合、スマホやタブレットにカバーをつけることができません。
気にならない人は気にならないでしょうが、今やカバーもまたアクセサリーの一部ですからね。
こだわる人にとっては、これはマイナス点でしょう。
3.マニアすぎ
現状、合体式愛好家はマイノリティです。
そして世間は、マイノリティには冷たいのです。
何かトラブルがあったとき、「マニアックな機種なので、部品が・・・」などと言われ、修理にとてもコストがかかったりします。サポートも、心なしか冷たいです(特にASUSジャパン)。
あとは、アプリの中には不具合起こす奴もたまにあります。
その他、専用のフィルムとかのアクセサリーも少ないです。
4.通話は?
自分はガラケーと併用で主にデータ端末として利用していますので、実際のところはわかりませんが、合体式の最大のデメリットといえば、やっぱりこれでしょうね。
常に通話のために使う人は、スマホはポケットに入れておきたいでしょうし、そうなると合体させる機会が無い。
もちろん初代はそのために専用スタイラスを作りましたが、padfone2はそういうのも無いようです。
普段はスマホをポケットに入れて、使うときにだけタブレットに合体する、という場合でも、やはりタブレット使用時に急に電話がかかってくるとか、そういうケースもあるでしょうしね。
適当な結論
というわけで、かなり適当な考察ですが、少なくとも自分の経験では、二台持つよりも合体式の方が実用面でも優れていると感じます。
べ、別に負け惜しみとかじゃないんだからねっ?