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Some Folks Lives

買ったものとか、ゲームとか

Cities in motion2が神ゲーすぎる件

もともとこのブログは、実はゲームのレビューとか攻略情報とかを書くために作ったんですが、なんか全然書く暇がありませんでした。
というわけで(?)、晴れてゲームレビュー第一号として、「Cities in motion2」を取り上げます。

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このゲームは「交通シミュレーション」という分類になりますが、似たようなものとしては
アートディンクの「A列車で行こう」がよく引き合いに出されます。
そこで、まず両者を比較しつつ、CiM2の特徴をご紹介しようと思います。

 

鉄道か、それとも交通か

自分はA列車シリーズもそこそこやった方ですが、最新の「A列車で行こう9」と比較すると、
どちらも経営シミュレーションでありながら、A列車が「鉄道」の部分に焦点を当てているのに対し、CiMは「交通そのもの」に焦点を当てている、という違いが感じられます。

交通そのもの、というのはつまり、「都市やそれと隣接する郊外の様々な場所を、色々な交通機関を連絡させつつ行きわたらせ、いかに効率的に人を移動させるか」ということです。

 

実は、自分がA列車シリーズでずっと不満だった部分が、まさにここなんですね。

A列車の場合、特にA列車9では、「乗り換え」や「目的地」の部分でまるで工夫する余地が無いんです。

A列車9では、乗客は単に「建物の種類によって定期的に沸く資材の一種」にすぎません。
そして列車は、その資材としての乗客を隣の駅まで運んで降ろすだけです。

なので、

「よし、この離れた住宅街の乗客を都市部の商業地域に運んで、さらにそこから郊外の観光地域に乗り換え列車を出して・・・」

とか、

「ここは三つの地域を結ぶ乗り換え駅にして、ここからオフィス街と観光地を結ぶ路線を引っ張って・・・」

とか、そういう街全体にわたる交通のデザインの楽しみが全くない。

そんなわけで、確かにA列車9の方がダイヤがきめ細かく設定できるし、鉄道を思うままに走らせる楽しみは大きいんですが、ある程度街が大きくなり、経営的に安定してくると、とたんに冷めてしまうんです。

要するに、あくまでA列車は「鉄道シミュレーター」であって、「鉄道シミュレーション『ゲーム』」とは言いづらいところがある。

 

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それに対しCiMは、A列車ほど鉄道のダイヤの設定は細かくありませんが、まさに「交通」というものを「ゲーム」へと昇華することに成功していると言えます。

例えば、まず大ざっぱに乗客をブルーカラー、ホワイトカラー、年金生活者、学生などの社会階層に分類し、それぞれの目的地が定められています。

交通路線を引く際には、そうした階層の分布と、それぞれの目的地を考えて引く必要があるわけです。

さらにそれぞれの階層は、料金と移動速度など重視する変数が異なっており、単に路線を引いただけで利用してくれるとは限りません。

例えば、形だけ自宅と職場を結ぶ路線ができたとしても、どうやら乗客一人ひとりが、目的地までの交通経路の時間と料金を比較して判断しているらしく、乗り換えに時間がかかりすぎるとか、料金が高すぎる場合などは乗ってくれません。

目的地まで、効率的な路線を工夫してはじめて、利用してくれるわけです。

 

ただし、ここで海外で一般的な「ゾーン制」の料金システムが、CiMに有利に働いていることは指摘しておくべきでしょう。
つまり「同じゾーンは一律同じ料金」という制度が実際にあるからこそ、こうした交通ゲームが開発できた、ということはあると思います。

日本のように、鉄道運賃が距離単位で細かく設定されている地域では、運賃をどうやってゲーム内に反映させるかだけでも、かなり面倒くさくなるでしょうからね。

いずれにせよ、今まで乗客の少なかった路線に、あれこれ考えながら乗り換え路線を引いたとたんに乗客がどっと増える様子などは、見ていて脳汁が出ますね。

グラフィック面

A列車9、特に1:1モードが実装されたV2.0もかなりグラフィックが秀麗で、その面では明らかにA列車9に軍配が上がりますが(特に水に移る都市の夜景の美しさは絶品です)、CiM2も決して引けを取っておりません。
また前作CiMでは、カメラ視点が固定でしたが、CiM2は自由に視点を動かせます。

何よりもCiM2の特筆すべき点は「乗客一人一人が実際に動いている」ということです。
この点も、A列車に待ち望まれながら、未実装のままの要素です。

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このように実際に動く住人が表示される。選択すると、それぞれの住宅と職場、現在の目的地などが示される。

 

 

A列車9の場合、人も車も誰もいない殺風景な街を電車が走っているだけですが、CiM2の場合、乗り換え駅などはまさに500人を超える乗客が、ごった返しながら電車に殺到するさまを、ニヤニヤしながら眺めて楽しむことができます。

とはいえCiM2は確かに住人、乗り物を追跡することはできますが、肝心の「車窓モード」がありません。これはかなり大きなマイナスと言わざるを得ません。今後のバージョンアップに期待するしかありません。

 

街の発展

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前作CiMは、単に既存の街のなかに路線を引くだけでしたが、今作からは一応街が交通状況に応じて発展・変化していくようです。

「ようです」というのは、ぶっちゃけ、その辺があんまよくわからないからですね。
例えば道路を引くと、それに沿って建物が建っていきます。
でも、ただそれだけなんですね。

おそらく周囲の状況に応じて、住宅・オフィス・デパートなどの種類や、そのランクが変わっていくんだろう、と思いますが、例えばいきなり野球場が潰されたりとか、よくわからん変化もあります。

いずれにせよ、CiM2では、「街が育っていく楽しみ」というのは、それほど大きな要素としては感じられません。
むしろ、すでにある都市にどう手を加えていくか、という感じです。

この点では、A列車の方がさすがによくできていますね。

何もなかったところに、電車を引くことによって、だんだんと街が発展していく。

それも、こちらの思うままにならない形で、あたかも植物のように自発的に育っていく。

それを盆栽のように、時に手を加えつつ、まったりと眺めながら楽しむ。

そうした楽しみは、やはりA列車ならではであって、シムシティにもCiM2にもない独特な要素です。

 

またCiM2は「子会社」が持てない、というのも違いではあります。

が、A列車の場合、すでに述べたように「乗り換え」や「目的地」といった概念が全くないので、例えば郊外に遊園地を作って、日曜日にそこに人が集まるような路線やダイヤを工夫したところで空しいだけなんですね。

逆に言えば、CiM2にこそ、子会社の要素があると、より一層楽しみが増すような気もします。

 

CiM2は、A列車の上位互換か? 

というわけで結論になりますが、確かにCiM2は、A列車シリーズに待ち望まれていた「交通」の要素を、見事にゲームへと昇華させた部分はありますが、かといってA列車に完全に置き換わるものとは言えない部分があります。

CiM2をプレイしてあらためて感じるのは、車窓モードにせよ、きめ細かなダイヤ設定にせよ、そして鉄道路線によって街が自発的に育っていく様子にせよ、とにかくA列車ほど「鉄道」という要素を突き詰めたゲームは他に無い、ということです。

しかしながら、それでもはっきり言いますが、「ゲーム」としては明らかにCiM2の方が優れています。なおかつ、これだけのゲームがたった2000円ですからね!

自分としてはアートディンクには、恥も外聞も捨てて、ぜひCiM2から様々な要素をパクって欲しい・・・。

A列車とCiMの融合した姿をぜひ見てみたいものです。