Some Folks Lives

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初めてのiPad;iPad pro11 VS Surface3 ② 仕事に限ればsurface3の方が上だが

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前回に引き続き、iPad pro11をsurface3と比較して評価していきたい。

前回、比較基準として以下の点を挙げた。

  1. プロジェクターでの使いやすさ
  2. 資料作成のしやすさ
  3. ファイル管理のしやすさ
  4. バッテリー持ち・軽量さなど機動性
  5. 娯楽を含めた総合性

そして前回1のプロジェクターでの使いやすさについて、Surface3がわずかに優れていると論じた。

今回は2以降の点について評価していきたい。

 

2 資料作成のしやすさ:Surface3の勝ち

まあ、あらゆるレビューで触れられているので、いまさらとやかく言うまでもないだろうが、やはりiPad proは文書・データ入力作業という点では、使えなくはないけどとてもしんどい端末である。

 

キーボードの使い勝手も問題だが、致命的なのはやはりマウス・タッチパッドが使えないことだろう。

 

大量の文章の任意のポイントにカーソルを移動させたり、任意の範囲の文章を正確に選択したり、図形を正確に移動させたりとか、タッチ操作だけではとてもやれたものじゃない。

 

マウス操作を禁じることに、なんかこだわりでもあるのかな、と思ってたら、やっぱりAppleも問題だと感じていたようで、キーボードをタッチパッド化することを考えているらしい。

 

これは是非とも期待したいが、それでもキーボードに角度をつけられないから、長時間の入力作業には期待できないなあ。

 

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3 ファイル管理のしやすさ Surface3の圧勝

iPad、というかiOSに触れるのが今回初めてなわけだけれども、まさかこんなにファイル管理がしづらいとは思ってもみなかった・・・。

 

いや、ファイル管理がしづらい云々ではなくて、ファイルを直接扱うということ自体がほぼできない。

 

「ファイル」アプリで、「ipad内」あるいはiCloudで同期しているファイルのみ直接アクセスすることはできるが、windowsやroot化したandroidのように、任意の場所のファイルに直接アクセスすることはできない。

 

USBメモリが使えない

これでまず困ったのが、USBメモリにファイルを移動させることができないことである。(画像ファイルのみ可能)

 

例えば大学での講義の際に、あらかじめメールで学務に資料を送っておき、印刷してもらっておくのだけれど、何かの不具合で添付資料が開けない・メールが届いていない、といったことがある。

そういう場合には急いでその場で端末からUSBメモリにデータを移動し、設置してある専用のノートPCからプリントするわけだが、まさかこれができないとは思わなかった。

まあ確かにUSBメモリにはセキュリティ上の問題があるし、別途メールで送りなおせば済むわけだけれども・・・。

 

オフライン同期したファイルを、別のアプリで操作することができない

何より不便なのが、DropboxないしOnedriveなどのクラウドアプリで、フォルダ単位でオフライン同期したファイルに直接アクセスして、任意のアプリでそれらのファイルを扱う、といったことができないことである。

 

例えば自炊したマンガや小説などをOnedriveでオフライン同期して、それを任意の電子書籍リーダーで読む、といったことができないのである。

 

windowsなら普通にできるこのことが、iPadでは全くできないということに正直かなり驚いた。

 

 iPadでは、ファイル管理は原則アプリごとに行う仕組みになっているらしく、したがってdropboxアプリでダウンロードしたファイルは、dropboxアプリからしか操作できない。

 

これの何が困るのか、少し詳しく説明する。

 

例えば、クラウド同期してあるPDFファイルに、ペンで書き込みをして、その結果を即座に同期したい、としよう。

 

そこでDropboxあるいはOnedriveアプリで、指定のフォルダをオフライン同期したとする。

しかし、そこで保存したファイルを直接Goodenoteのようなペン対応のPDF編集アプリで開くことができないのである。開く場合にはGoodnoteアプリの内部でコピーを作成するしかない。だがそれでは編集結果をクラウド同期できない。

 

Onenoteについては、アプリ内で保存してあるPDFを直接開いて、ペンで編集することはできる。

だが機能が限定されすぎてやれることがなく、また保存すると表示がほぼ崩れてしまうという使えない状態である。

 

というわけで、やむを得ず「Documents」というファイル管理アプリを購入し、このアプリがかなり使い勝手が良いので助かっているが、それでもやはり、オフライン同期したファイルを電子書籍アプリで開く、といったことはできない。

膨大にある自炊データを、電子書籍アプリでまたコピーを作成するなど、めんどうくさいし、容量が足りなくなる。

というわけでやむを得ず、DocumentsのPDFビューワーでマンガや小説を読んでいるが、電子書籍リーダーに比べれば読み心地は数段落ちる。

 

 

windowsなら、電子書籍アプリの設定でフォルダを指定するだけで済む。

しかしなにぶんSurface3ではとても気軽に読書するという感じにはなれない。

だからこそiPadに期待していたのだが、これでは正直あまり変わらない・・・。

 

4 バッテリー、モバイラビリティ iPad pro11の圧勝

iPad proを使ってみて、もう本当に、心底感動したのがバッテリー持ちの良さである。

なにしろ、100%から全然減らないのである。

 

僕の場合、長い日は朝から夕方まで大学で講義があって、その間ほぼずっとプロジェクターに接続して使い続けることになるのだけれど、Surface3はだいたい昼過ぎの講義までが限界だった。

そして教室によってはコンセントが教壇近くに無いことがあり、モバイルバッテリーが必要となり、どうしても荷物が重くなっていた。

(そしてモバイルバッテリーが必須であるため、microUSBでの充電が可能なSurface3しか当時は選択肢が無かったのである。)

 

ところがiPad proの場合、朝から夕方までずっと使っていても、だいたい50%は電池が残っており、帰りの電車の中でも余裕で使い続けられる!

したがってモバイルバッテリーを持つ必要もなくなり、荷物が大幅に軽量化された。

さらに言うまでもなく、端末そのものの重量も、surface3の641gに対し、iPad pro11は468gと、約200gも軽い。

 

さらにモバイラビリティを高めるのが、LTE対応という点である。

 

確かにスマホからのテザリングでも、だいたいは対応可能ではある。

しかし僕はonenoteを愛用しているのであるが、Surface3をテザリングで使用している際には、ふと何か思いついたり用があったりしたときにさっと書き込む、ということが不便だった。

つながるまで待たないといけないこともあるし、また急いで記録した情報が同期エラーで残されていないということも頻繁にあった。

 

それに対しiPad pro11は、セルラー版であればLTE対応であるので、そうした心配もない。

 

というわけで、モバイラビリティという点では圧倒的にiPad pro11の圧勝である。

 

5 エンターテイメント性

まあ説明するまでもないと思うが、iPad pro11の圧勝である。

 

Surface3を含めたwindowsバイスは、およそエンターテイメント性という点ではまったくiPadやandoroid端末に及ばない。

まずアプリの絶対数が少なすぎるし、amazon kindleアプリなど電子書籍アプリもとても使いづらい。ゲームについて言えば、何をいわんや、である。

 

さらにiPad pro11で感動したのが、そのスピーカーの音質の素晴らしさである。

この点、galaxy tab S3とも比較して聞いてみたのだが、もう全然違う。

S3もクアッドスピーカーで決して悪いわけではないのだが、iPad proと比べると音が全体的に薄っぺらく、チープに聞こえてしまう。

それに対しiPad proの方は、音の解像度が桁違いで、低音から高音まで広い帯域の音がクリアに聞こえ、しかも広がりもしっかり感じられる。

タブレットで音楽を聴くとか、以前までは馬鹿らしいと思っていたが、iPad proなら十分に音楽鑑賞の用途にも使えると思う。

 

S3との比較ついでに言えば、ゲームの快適さという点でもiPad proは桁違いに素晴らしい。

これはやはりスペックの高さが如実に感じられる。

 

例えばFGOで言うと、アーラシュでステラを使わせた場合、S3だと消滅演出から予備サーバントの出現まで結構な時間がかかっていて、周回時などにはかなりストレスになっていた。

アーラシュだけでなく、サーバントを交代させる際にも時間がかかるので、編成時にもなるべく交代が必要のないように工夫していたりしたものだ。

 

ところがiPad proだと、消滅演出が終わった途端に予備サーバントが出てくる、という感じで、まったくストレスが無い。本当に一瞬で交代が終わる。

おかげで周回作業がはかどるはかどる。

 

終わりに

というわけで結果をまとめると、確かにファイル管理を含めた作業のしやすさではSurface3が勝るとはいえ、モバイラビリティやエンターテイメント性を含めた総合性という点でiPad proの方が優れていると言える。

 

そしてこの総合性の高さというのは、タブレットとしてはかなり大きなアドバンテージだと思われる。

というのは、タブレット端末に期待される使い勝手というのは、「いつでもどこでも持ち歩いていられる」ということにあると思うからだ。

言い方を変えれば、「作業へのアクセス度の高さ」とでも言えようか。

 

家でも外出時でも、いつでもどこでも近くにあって、思いついたときにすぐ作業に入れること、これがタブレット端末に期待されていることだと思うのである。

 

確かに純粋な仕事目的という点では、やはりwindowsタブレットの方が優れている。

だから僕も以前までは、仕事用にsurface、娯楽用にandroidタブレットあるいはスマホ、というように、用途ごとに端末を使い分けていた。

 

しかしこのように用途ごとに端末を使い分ける場合、その使い分ける手間・コストによって、仕事の生産性が下がってしまうということが生じる。

 

例えば電車での移動中、スマホタブレットでゲームをしたり動画を見ているときに、ふと貯まっているレポートの採点でもしようかなと思っても、いちいちカバンからSurfaceを取り出すのが面倒で、ついついやらずじまいになってしまう、といったことがよくあった。

 

もちろん、そんな手間暇を惜しむ方が悪いわけだけれど、僕のように個人で仕事をしている立場だと、明確なノルマや締め切りが無い分、思い立った時が仕事時間になるわけで、まさにそんなときにすっと仕事に取り掛かれる状態を常に維持しておく必要がある。

 

つまり生産性を高くするには、常に触っている端末が、娯楽から作業まで何でもこなせる、という状態を維持することがとても重要であるわけだ。

そしてそういう僕のような立場の人にとっては、iPad proはまさにうってつけの端末だと言えるだろう。その意味で、大変に満足している。

 

とはいえ、タッチパッドとファイル管理だけは何とかして欲しいなあ。。。