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DME-4K50Dを買った話:「テレビ」はむしろ要らない

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DMM.make DISPLAY 50インチ 4Kディスプレイ DME-4K50D

DMM.make DISPLAY 50インチ 4Kディスプレイ DME-4K50D

 

というわけで、色々と悪評もありますが、DME-4K50Dを買ってしまいました。

 

現状だと、例えばハイセンスなどの中華メーカーで、多少高くはなりますが50インチの4K対応テレビなどもあるわけで、もはや積極的にDME-4K50Dを買う必要もないんじゃないか、と思う人もいるとは思います。

 

ではなぜDME-4K50Dを買ったのか、と言いますと、それはずばり「テレビ」を見たくなかったから、なんですね。

 

テレビ機能がついていると、それだけでNHKから料金を徴収される、というのもありますが、より積極的な理由で、もうテレビは見たくないんですよ。

 

そんなわけで、以下DME-4K50Dを購入した動機などをつらつらと書いていきたいと思います。

 

 

「テレビ」という習慣

僕がテレビを見なくなったのは、大学入学以来で、そのきっかけは別にたいしたことじゃなく、単に「引っ越しが面倒だったから」です。

 

一人暮らしをするときに、まずは必要最低限のものだけ揃えて、あとは必要になれば買い足せばいいや、という感じで、本当に、まさに着の身着のまま、電話も冷蔵庫もない状態で大学生活をスタートしました。

 

で、結局卒業時まで買わずじまいだったのが、エアコンとテレビだったわけです。

 

というわけで、積極的な理由があってテレビを見なくなったわけではなく、本当に何となく、見なくなったんですね。

それ以降、かれこれ20年近くテレビのない生活を続けてきました。

 

で、テレビって、持たなくなってよくわかるんですが、あれって「習慣」なんですよね。

あるいは一種の依存症と言ってもいい。

 

見たいものがあるからテレビを見るというより、習慣になってるから見てしまうというか。

 

暇があるとひとまずテレビをつけてリモコンを回して・・・と、いつの間にか時間が過ぎてしまう。

 

だから、一度「テレビという習慣」が抜け落ちてしまうと、全く見たいとも思わなくなるし、それどころか、「あれ?一日ってこんなに長かったっけ?」ってくらい自由な時間が増えて、本を読んだり、ギターを弾いたりと、生活の充実感が半端ないです。

 

この解放感を味わうと、自分がいかにテレビに縛られて時間を無駄にしてきたかがつくづく感じられて、もう二度とテレビを持つ気はしなくなります。

 

「共同体」からの解放

もう一つ、テレビを見たくない理由としては、「世間」に左右されたくないというのもあります。

 

よく「テレビが無いと友達の話についていけない」と言われますが、実際テレビというのは、個人を「世間」という共同体と一体化させる装置、という面があります。

 

テレビは、学術的な言葉を使えば、「アジェンダ設定」を行う強力な装置です。

「普通の日本人」であれば、いま何に関心を持つべきか、何が話題となっているのかを設定する。

 

その意味で、いやおうなしに、あらゆる人を共同体に巻き込んで、共同体意識へ参加させていく、そういう側面があると思います。

 

それはある意味でプラスの面があります。つまり「テレビ」をネタにすれば、およそ日本人であれば、どんな人ともコミュニケーションが可能になる。

「ほら、この間テレビでやっていたんだけど・・・」というのは、会話の常套句ですね。

 

他方では、それは当然「同調圧力」と「排除」をもたらすものでもあります。

つまりテレビを見ない人は「普通の日本人」ではない、異常者・逸脱者であるというわけです。

 

だから僕も高校生くらいまでは、毎週欠かさず歌番組を見て、いま話題の芸能人とか、小室哲哉の新曲だとかをチェックしていました。

そうでないと、教室内の人間関係で孤立してしまうからです。

 

ただ歳を取るにつれて、そのように周りに合わせることにだんだん疲れるようになってきたし、また意味を感じなくなってきた。

 

僕が歳を取る中でつくづく感じたことの一つは、

「僕が世間の期待に従っても、世間は僕を救ってくれない」

ということです。

 

周りの期待に合わせて自分を演じた所で、別に誰も褒めてくれるわけでもないし、困ったときに助けてくれたりするわけでもない。

ミスチルの歌にあるように、「誰かのために生きてみても」という感じですね。

 

あとはやはりネットの普及ですね。

ネットを使えば、自分の興味や関心によって、様々な媒体から自由に情報を得られる。

 

そういう状況が整ってみれば、いま芸能人の誰が離婚したの結婚したの、そんなどうでもいい話題に振り回されることに何の意味も感じなくなったし、むしろ時間の無駄にしか思えなくなった。

 

近年進む若者のテレビ離れというのも、やはりネットが大きな要因だと思います。

 

というわけで

テレビは全く買うつもりがないわけで、そんな僕にとってDME-4K50Dはうってつけだったわけです。

 

もちろん、大型の液晶モニターを買えばいいじゃん、という意見もあると思いますが、液晶モニターって、大型のものだと、下手すると同サイズのテレビより高いんですよね。

 

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というわけで、設置編に続きます。