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50インチディスプレイと空中マウスで未来感を味わう 400-MA049レビュー

以前に作った壁掛けテレビ用に、空中マウスを買ってみたのでレビューする。

 

以前書いたように、50インチテレビ(正確にはモニター)をディアウォールで壁掛けし、windows10のデスクトップPCと接続して、テレビ的にwindows10を使おうとしている。

 

で、実はその後いろいろと思う所があり、TV用PCとして評判の良いamazon FireTV(箱版)も買ってしまった。

 

で、windows10とFireTVを比べると、それぞれ一長一短という感じである。

 

FireTVは、リモコン一つで気軽に操作ができる反面、やはりスペック面やアプリの量などでやれることに限界がある。

例えば、確かに動画配信サービスは充実しているが、それ以外のゲームやユーティリティなどのアプリは、現状とても満足できるレベルではない。

せめてブラウザくらい使えれば良かったのだが・・・。

(一応、裏技ではあるが、google playのアプリをFireTVにインストールすることはできる。が、タッチ操作ではないので操作性に難がある。興味がある人は検索してみて欲しい。)

 

それに対しwindows10は、まあ接続するPCのスペック次第ではあるが、これはもう普通のパソコンなわけだから、圧倒的にやれることが多い。

 

Hulu、youtubeからニコニコ動画まで、およそパソコンで利用可能なあらゆる動画配信サービスに対応しているのはもちろんのこと、音楽、ブラウザやメール、さらにゲームまでなんでもこざれである。

グラフィックだって、これまたつなぐPCのグラボ次第ではあるが、当然4k対応である。

 

また、テレビにつなぐとタブレットモードになるのだが、これまたテレビ用OSのUIとして見ても、意外に悪くない。

この点、FireTVのUIは意外に使い勝手が悪い。

項目が変に細分化されすぎて、求めるアプリやゲームが見つけづらいのである。

(だからこその音声検索なのだろうが、どうも音声で探す習慣が無いので、なかなか使う機会が無い。)

 

あとは画面のサイズの設定であるが、昔のwindowsなら煩雑だったであろうが、windows10だと、マルチモニターでも、モニターごとに解像度や文字・アイコンサイズが簡単に設定できるので困ることはない。

(ただしマルチモニターで使うと、起動したアプリが変な所に出てしまって操作しづらいのでお勧めしない。テレビ用OSとして使うなら、シングルモニターで使うべきだろう。)

 

というわけでwindows10はTV用OSとしても優秀だとは思うものの、問題が一つある。

言うまでもないことだが、操作性である。

 

ワイヤレスのキーボード・マウスなどで操作することになるわけだが、やはりFireTVのように、リモコン一つで操作できるといった気軽さは無い。

だから寝っ転がって操作する、ということが難しい。

 

もちろん、ワイヤレスのマウスを使えば寝ながら操作できなくはないし、特に5ボタンもあるようなマウスであれば、ボタンにショートカットキーを設定して便利に使えるのだけれど、例えば音量の上げ下げまではマウスでは出来ない。

 

「あー、リモコンみたいに寝っ転がりながら使えて、音量の上下までできるようなマウスは無いかなー」

と思ってみた所、それがあったのである。

 

というわけで、長い前置きだけど、「空中マウス」のレビューをしていきたい。

当たり前だが、この空中マウスはテレビ用に開発されたものではない。

主にプレゼン時などに使うようだ。

Amazonなどで「空中マウス」で検索すると色々出てくるが、僕が今回買ったのは上記のサンワダイレクトのものである。

 

外観

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外観は、まあご覧のとおりで、「リモコンだなあ」という感じである。

形状も持ちやすく、裏のでっぱりの部分を外すと、電池と、あとPCのUSB端子に繋ぐアダプターを収納するところがある。

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ボタンについてだが、一番上が電源、その下が音量の上下、

上部中央の「OK」が左クリック、その周囲の四方のものは上下左右ボタン、

その下は、「戻る」マークに見えるボタンが、実は右クリックで、

「メニューボタン」に見えるのは、実はwindowsボタンである。ややこしい。

 

その下に5つ並んでいるボタンは、それぞれ

「マウスカーソル移動(ジャイロセンサー)のオンオフ」

「次のページ」「前のページ」「音量ミュート」「画面のブラックアウト」である。

 

というわけで、キーボードでの文字入力以外で、主に必要な機能は一通りそろっていると言えよう。

 

操作性

さて、この空中マウスの最大の特徴は、その操作方法である。

 

正式名称が「ジャイロプレゼンテーション・マウス」であることからも明らかであるように、このリモコンは、その傾きによってマウスカーソルを操作できるのである。

 

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慣れるまで練習は要るが、これが面白い。

巨大モニターに映るウィンドウを、手を動かして片方にスナップさせたり、という感覚は、まるでSF映画のワンシーンを思わせる操作性である。

 

ジャイロの精度もかなり良く、例えばウィンドウ右上の閉じる・縮小ボタンなども、かなり正確に押すことができる。

 

ただし繰り返すが、慣れるのにかなり練習が必要である。

それに人によっては、この操作性は感覚的に馴染めないところもあるかもしれない。

 

例えば、カーソルはあくまでリモコンの傾きによって反応するので、傾きを変えずに平行移動させると、当然ながら、どんなに激しくリモコンを動かしても、カーソルは全く動かない。

 

だから、画面右端にあるカーソルを左端に移動させようと思って、リモコンを左端に向ける際に、腕のつけねから動かすと、あまり傾きに変化が生じず、リモコンは左端を向いているのに、カーソルがほとんど動いていない、ということが起きる。

 

このように、リモコンの向きとカーソルの位置が連動しない所があるので、レーザーポインターとは違う使い心地で、この点は率直に言って、今でも直観的に馴染めない所がある。

 

コツとしては、腕全体を動かすのでなく、手首を支点として傾きを意識して動かすことであるが、この操作性に慣れられるかどうか、が使いこなすポイントの一つとなるだろう。

 

まとめ

とはいえ、ほぼリモコン感覚で、ソファで寝っ転がりながらパソコンを操作できるというのは、windowsの新しい可能性を開くものだと感じる。

FireTVと比べてやはり感じるのは、なんだかんだ言って、youtubeにせよニコ動にせよ、ブラウザ版が一番機能的に制限がなく、使っていて便利だ、ということである。

 

今も、徐々にスティック型PCが普及しつつあるが、テレビでwindowsを使う場合に、いちいちマウスを接続するよりも、このようなリモコン型のデバイスがあれば、より手軽になるだろう。

 

ただ現状ではやはり、あくまでもこれはプレゼン用のデバイスであって、僕のような特殊な使い方をする必要に迫られている状態でなければ、普通にマウスを使う方がやりやすいだろう。

 

というわけで、お金が余っているのであれば、一度この感覚を味わってみて欲しい、というのが率直な感想である。