ディスプレイドライバの応答停止と回復:パソコンの掃除をしよう!
はい、またPCトラブルです。
以前述べたように、今のメインPCは、レノボのH320にNVIDIAのGT430を搭載したものです。
で、実は以前から3Dゲームなどをやっている途中に、
- 急に画面が暗転
- 数秒後に回復してから
- 「ディスプレイドライバ(・・・グラフィックカードの名前)が応答を停止しましたが、正常に回復しました」というバルーンメッセージが表示される
ということが何度となく起きていました。
が、「まあ、やっぱりグラボに負荷をかけると電源容量がギリギリなんだろうな~」程度の認識で、さほど問題視していなかったんですね。
動くことは動くし。
しかし、この度いわゆる「パラドゲー」と呼ばれる「SENGOKU」に興味を持ち、デモ版を起動してみたところ、症状が頻発してゲームどころじゃなくなりました。
そこで、同じような症状の人がいないかとググって見ました。
すると、かなり同じ症状が見つかる。
しかも、電源周りで不安のない環境でも生じるという報告がたくさんありました。
中には、「これはドライバ関連のWindowsの処理バグである」という人もいました。
原因については諸説あれども、少なくとも、単なる電源容量の問題ではないらしい・・・。
であれば、治せるものなら治したい、ということで、詳しく情報を集めてみました。
しかし、原因について諸説あらば、対処法も多種多様。
しかも同じ対処法で「直った!」という人もいれば、そうじゃない人もあり・・・というわけで、かなり情報が錯綜しております。
そこで、ざっと考えられる原因・対処法と自分の結果をまとめます。
①電源不足・電源の交換
→当然電源不足が一番の可能性になるわけですが、コストがかかるので・・・。最後の可能性として考えておきます。
②グラボの不具合・グラボ交換
→これも同じく最後の手段として考えます。一応、動くことは動くわけだしね。
③メモリ不足
→すでに最大の8Gに増設してるので、これで問題があるとは思えない・・・。
まあ、他のことをやっても改善しなければやりますけどね。後回し。
④グラフィックドライバの更新
→まあやれるところからやってみようと、試してみましたが、効果なし。
⑤AERO効果を無効にする
:はっきりしているのは、グラボに負荷がかかると今回の症状が起きるということ。なら負荷を和らげればよい、というわけです。
→当初は、「お?いいんじゃね?」と思ったものの、やはり負荷が高くなるとアウト。
症状を緩和するかもしれないが、根本的な解決にはなっていません。
⑥エクスペリエンス・インデックスを行う
:根拠はよくわからないものの、エクスペリエンス・インデックスを更新すればよくなる、という説あり
→効果なし
⑦グラボの設定を軽くする
:⑤に書いたように、負荷が問題なら、グラボの設定をいじって負荷を和らげればよいわけです。詳しくは書きませんが、NVIDIAなら、コントロールパネルの「3D設定の管理」から、各項目をいじればよい。
→頻度は落ちるものの現象自体は依然として発生する。
⑧PhysX説
:上記⑦の手順をやるために検索しているうちに発見。
PhysXとは物理エンジンのことですが、この処理をGPUではなくCPUにさせると、CPU負荷が高くなり、結果として今回の現象が生じるんだ、という説です。
http://blog.livedoor.jp/tanapy/archives/51731380.html
ただし、この説を書いていらっしゃる方はAMDなので、NVIDIAの自分には関係がないのでは、と思いつつ、NVIDIAコントロールパネルの「PhysX構成の設定」より「PhysXプロセッサを選択してください」を「自動選択」からGPUに変更
→当初は「お!効果があった!」と思ったものの、完全にプラシーボでした。
よく調べたら、自分がやっているゲームはPhysX処理使っておらず、全く関係がありませんでした。
というわけで、あれこれ試したものの万策つき、「あー、金がかかるけど電源強化するか、より低電源のグラボに変えざるを得ないか・・・」と思ったところで、ふと自作の初心に戻る
「原因不明のトラブルは、まず電源とエアフローを調べよ」
というか、何でいままでGPUの温度を考えなかったんだ?
自作のときに、エアフローの問題は真っ先に考えるべき問題じゃないか!
メーカー製だからと安心してたのか?
なわけで「GPU Observer – Sidebar Gadget」を使って、さっそくGPUの温度を調べると・・・・
おおおおおいいいいい!GPUの温度が100℃超えてるやんけ!!!
こりゃ熱暴走するにきまっとるわ!!
というわけで、問題は「温度」にあると確信。
さっそく、PCを分解して問題の所在を確認する。
もちろん、今までエアフローの問題を全く考えていなかったわけじゃない。
が、H320の外装は通気にも配慮しており、エアフローはそんなに悪くないはずなんですよね。
とはいえ、改めて見ると、グラボのクーラーとPCの底板の隙間が狭く、エアフローが悪そう だ・・・。これが問題の元凶か・・・?
しかし、これ治そうと思ったらかなりの大手術が必要だな・・・。
ただでさえロープロで、大型クーラーとか設置する余裕ないし・・・。
ん?
これが原因かああああああああああああああああああああ
ヒートシンクの溝が埃で目詰まりして、通気を完全に遮断している!
掃除だ掃除!!!
というわけで、さっそく詰まった埃を除去。徹底的に埃を取り除く。
そしてPC起動。
「SENGOKU」を起動して、ぐるんぐるん視点を動かしてみる。
さっきはこれで、GPU温度があっさり100℃超えたわけだが・・・・
なんと、60~70度まで低下!
温度はそこで安定。
症状も全く発生しなくなった!
以降も、どんなにグラボに高負荷をかけても全く症状は発生しなくなりました。
というわけで、少なくとも自分の場合、症状の原因は、
「PCの掃除を怠けていたから」
でした。いやー、初心は大事ですね・・・。
ただしご注意いただきたいのは、これが全ての原因だというわけではない、ということです。
あくまでも、自分の場合は、というだけです。
それでも、もしかしたら何かの役に立つかもしれない、と思い、情報を残しておきます。